2020-01-01から1年間の記事一覧

解読不要の文字列

誰だって自分が相手を本当に傷つけた記憶を書き換えて、忘れている。人を人としてみないことで やっと人を愛せるから 神について考えている。視線を反らすのは 逃げているわけではなく、待っているから。 でも、この世は待っていてくれないらしい。 『変人で…

創造

先日の記事では、 自我が移ろいゆくことを前提にした文学について書いた。 このことを含む現象をボルヘスは『有為転変』と表現していた。 ういてんぺん【有為転変】 仏教のことばで、世の中のすべての現象や存在は常に移り変わるものであって、決して一定し…

ストーリー

最近は年々ストーリーがどうでもよくなっている。 登場人物とか出来事とか。 1級の作品にはストーリーに動きがほとんど無いと、どこかで読んだ気がする。ヴェイユの散文には「 二流の作品は自己の拡大、第一級の作品すなわち創造は自己の放棄である 」 とあ…