群青とセピア

夕泳と申します。作品のこういうところが美しい!ということを語ります。基本的にネタバレあり。コメントご自由にどうぞ(^^)d

Nier Automata

 

 

最近のゲームはグラフィックが綺麗で、映画を観ているような感覚で楽しめることをご存じだろうか。

 

恐らくストーリーなどの内容は、昔から深い作品は多くあったのだろうが、グラフィックが進歩した今、視覚的にも分かりやすくなり、より視覚的にストーリーを追うことが可能になってきたように思う。

 

ニーア オートマタ ゲーム オブ ザ ヨルハ エディション - PS4

 

今回紹介する「 Nier Automata 」も例に漏れず映像が綺麗な、ストーリー重視のゲームだ。

 

 

物語は

異星人の侵略によって人類が月へと追われた世界が舞台。

地球の奪還を目指す人類側が製造したアンドロイド兵士と、異星人が製造した兵器・機械生命体による代理戦争然とした戦いと、その中で主人公たちが世界の真実と自分たちが生まれてきた意味を知っていく様子が描かれる。

( Wikipediaより )

 

 

1周目のルートA、

2週目のルートB

※ AとBは同じストーリーを別視点で繰り返す

をクリアした後、

3週目で新ルート( Cルート)が開き、

エンディングは、主要なものはC~Eまで複数用意されている。

 

ルートA、Bで物語を立体的に把握し、ルートCで急展開する構造だ。

 

 

……とはいえ今回はゲームの説明ではなく……私がNier Automataを観て思ったことをつらつら書いていこうと思う。

 

 

Nier Automataの世界では、アンドロイドは感情を持つことは禁止されている

 

が、「 感情を持つことは禁止されている 」ということは逆説的に「 アンドロイドには感情を持つことが可能 」であると言っているようなもの

とディレクターのヨコオタロウ氏は言う。

 

アンドロイドたちの精神部分は、ストーリーだけだと抜け落ちているので、ポッド同士のコミュニケーションやサブクエスト、日常会話などをすべて回収しないと理解できない仕掛けになっているので注意が必要だ。

 

 

Nier Automataは生きることをテーマに二重否定している。

 

Nier Automataは、はじめから全てが奪われている人たちの話であり、
外部からの攻撃があまりにも多いので、精神面は外界に多く現れる。
B2や9Sたちは、主に地球の機械生命体たちの様子から、生きることの汚さをこれでもかというほど突きつけられる。
生命は滅ぼしあうように創られていること、愛する者に殺されたい、愛する者を殺したい、屍を身につけ、自己増幅したい……

 

でも、それでも生きる……

 

 

Nier Automataでのテーゼは初めの台詞であり、ジンテーゼは最後の台詞である。

 

「 すべての生命体は、滅びるようにデザインされている 」

「 生きるというのは、恥にまみれるということだ 」

 

 

Cルートでは、機械生命体のサーバーユニットを破壊し、9SとA2はコアへ近づいていくが、これはまた、人間の本質へと迫っていくことでもある。

 

サーバーユニットは3つあり、それぞれ「 肉の箱 」、「 魂の箱 」、「 神の箱 」がある。

彼らはサーバーユニットを破壊した後、「 塔 」へ行くと「 概念 」に突き当たる。

 


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※ 「 肉の箱 」は易々と突破する9Sが個人的にツボ。アンドロイドだから肉体への執着はそこまで無いのかな。

 

 

9Sが「 肉の箱 」、「 魂の箱 」を克服する流れは分かるのだが、個人的には「 神の箱 」が微妙に理解不能である。

 

「 神の箱 」では9Sはオペレーターと決闘する。

理屈でいけば9Sにとってオペレーターははじめの神、つまり親のような存在だったと解釈せざるを得ないのではないか。

※ 決闘中、オペレーターは「 9Sと家族のようになりたかった 」というようなことを必死で訴える。が、これはあくまでオペレーター視点の言い分であり9Sの言い分ではない。しかもこの時点では9Sは " 家族" のことを理解していない。

 

※※ Nier Automataでは、" 親" に関しての情報は、出たとしてもサラっと流すので分かりづらいが、9SにしてもA2にしてもB2にしても、オペレーターにしても重要なところで父親、母親、家族……などについてのことが語られている。

 

 

さて、オペレーターを完全には倒せなかった9Sのもとに、A2が降臨し、代わりに殺してくれる。

そこで9Sは親の影をA2へ向けることになる。

一方、干渉して9Sの倒すべきオペレーターを倒したA2は、

9Sが退場した後、A2は9Sを庇ったあがないをしなければならなくなる。

 

A2は、弟たちを庇っている機械生命体を

「 沢山のAIを殺してきた奴がそれで許されると思うな 」と叫んで斬り倒す。

A2が否定したことは、事情があったとはいえ仲間も敵も倒してきたA2が9Sを庇った彼女自身の状況と類似している。

※ 9Sの存在がA2の精神に影響を与えているとポッドたちが語っているように、9SがA2にとって大事な( 例えば弟のような )存在になりつつあった。

 

 

……ということで長くなったので続きはまた今度!

またね。