群青とセピア

夕泳と申します。作品のこういうところが美しい!ということを語ります。基本的にネタバレあり。コメントご自由にどうぞ(^^)d

カードキャプターさくら

 

こんにちは。最近は過食気味の夕泳です。

さてさて皆様CLAMPは知っていますか?

 

カードキャプターさくら(1) (KCデラックス)

今日はCLAMPカードキャプターさくらについて語ろうと思います。

(考えながら書いていて、自分でも何を書いているのか分からないので、意味が分からなくても大丈夫です。ご安心ください。ただの私の妄想です。)

 

 

私の考えでは、CLAMPはこれまで、境界例の人(境界例についてはまた後日書こうと思います。参考URL→境界例と自己愛の障害からの回復)が自分が自分を愛せるようになるまでの過程をテーマに描いてきたのではないかと思うのだが、

 

そのような仮定をすると、『CCさくら』は、さくらちゃん(境界例に近いと仮定)がクロウカードを集めながら本来のさくらちゃんに戻っていく物語なのではないだろうかと思えてくる。

 

特に印象深い"光と闇"の回(学芸会の回)では、さくらちゃんがさくらちゃん自身で、"自分が光っているから、闇のなかでも自分が見えるのだ"ということに気づくが、これはデカルトの『我思う、故に我あり』に近いものがある。

また、境界例は、(幼い頃のトラウマや健康な愛情不足のため)心の中の黒(ネガティブな感情)と白(ポジティブな感情)が分裂しており、その中間点(グレー)を見つけていくにはまず、自分の中にある黒と白の両方を受け入れる必要があるのだが、

さくらちゃんはこの回で無事光と闇のカードを手に入れる(受け入れる)。

 

このように、さくらちゃんはクロウカードを集めていくことによって、自分自身の中に隠されていた色んな自分を見つけていく。

 

 

境界例について分析する中で、CLAMPは心理学や哲学を物語に取り入れていると私は思うが、特にフロイトユングの学説の要素が盛り込まれているように私には思える。

 

意識と無意識の境界にあるもののうちひとつに『夢』があり、さくらちゃんは夢の中でクロウカードについてのお告げを受ける。これは無意識の層に眠っている本来の自分(さくらちゃん)からの伝言みたいなものだろう。

 

また、雪兎についても意識と無意識の考え方に当てはめることが可能だ。

雪兎とユエについて簡単に図式化した↓

 

意識している時の仮の姿 = 雪兎

無意識の時の本来の姿 = ユエ

 

雪兎は大食いだと設定されているが、本来の自分(ユエ)を保つために食べているので、これは境界例に見られる摂食障害を描いているとも読み取れる。

 

境界例摂食障害について

心には意識と無意識の層があり、無意識の層に抑圧がたまって溢れた場合、神経症として表面(意識の層)に出てくることがある。例えばアトピーや頭痛、過食など、怒りやすくなったりなど。自分を保つために意識と無意識の層で互いにバランスを取ります。ときには自分を守るために全てを遮断することも(自閉症、引きこもりなど)。

 

 

 

ところで、『CCさくら』のはじめの方の巻では、柱にキャラクターのプロフィールが載せてありますが、かなり重要な資料になるのでそれについても書きましょう。

 

まず、さくらの母、撫子さんの苦手なことは『人の顔と名前を覚えること』とあるが、さくらの父(撫子さんの夫)、藤隆の特技には、それを補うかのように『人の顔と名前を覚えること』とある。

撫子と藤隆の出会いは、木から落ちてきた撫子を藤隆が受けとめたというように描かれている。

これは何らかのことで精神的に落ち込んでいた撫子を救ったのが藤隆だったとも読み取れるのではないだろうか?

また、撫子の苦手な『人の顔と名前を覚える』とは、人の顔と名前を覚えることを本能的に拒否するほど辛いことがあったとも読み取れる。

 

CLAMPは無意識の自分を壊さないように心を閉じてしまう人や、そのような人に周りがどう関わっていくかをテーマに描いているので、このような裏設定はあってもおかしくないのでは…。

 

 

また、撫子さんとはまた違うタイプの観月先生のプロフィールには、苦手なことに『道を覚えること』とあり、同時に特技には『道を全く覚えないこと』とある。

一周回って苦手を苦手で良いと受け入れることができた人なのでしょう。

 

さくらちゃんたちが出口のない巨大迷路(メイズのカード)に迷っていたとき、観月先生は目の前に立ちはだかる壁を一直線に次々と壊していき、さくらちゃんたちを救出します。

お礼を言うさくらちゃんに、先生は『いいのいいの。私もよく道に迷うから』とニコニコしているコマがありますが、

迷うことさえ気楽に楽しんでいる(心の余裕)から、力がある者として描かれているのでしょうか(笑)。

 

さて、今日のところはひとまずこれくらいにしましょう。読んでくださりありがとうございました。

またね。