音楽初心者による雰囲気レビュー

サイコキャッツと申します。にわか音楽好き活動1年目。どうやら実験音楽を好む傾向あり。

エックス

 

 

※以下の文は私が昔べつのサイトでブログを書いていたときに載せていたものの転載です。

こっちが本垢になったので載せておきます。

 

 

 

改めましてサイコキャッツです。
本日2つ目の投稿記事です。

 

いつか、教授とClampの『X』の話題になりまして、色々話していくうちに
どうも私が暗めの作品を好む傾向にあるということを感づかれまして

「もっと楽しいものを読めばいいのに」
「Xって絶望的じゃん」

というお言葉を頂いたのですが。

いや、ちょっと待て。
オーケー確かに『X』は絶望的だ。
だがそう結論づけるのは早いのではないか、と心の中でツッコんだ次第です。

 


『X』は世紀末ものというファンタジーであり、オカルトあり、環境問題、価値観、生存論、生死…などなど色んな要素がミックスされていて色んな面から読み解けるのだけど…

ひとつには”自立”の話であり、”運命を変える”話でもあると思う。

 

まず神威の「母の死」
ここで神威は否が応でも成長を迫られる。

どうもはじめは神威の運命は「地の龍」になることだと決まっていて、
一部の人間はそれを予想していた。
でも本当はそうじゃない、未来は複数あることに神威は気付いていく。

未来は自分で選ぶもの」だと周りの助けもあり、
神威は自分と真剣に向きあう。
そんで真剣に考えた結果、神威は初めの予想とは異なる「天の龍」になるという道に進む

 


ここで神威の対比的に描写されているのが封真。
封真はたぶん、運命に抗えなかった、あらかじめ敷かれたレールを
辿るしかなかった可哀想な人たちの象徴だと思う。

封真が覚醒するときに人格が変わっちゃうのは、
自分を押し殺した結果だと思うんだよね。

そのうち封真は「人の望みを叶えられる」という新能力を獲得するけど、
あれって自分が自分を生きていない(人の言うことばかり叶えている)人そのものなんだよなあ。


で、『X』には色んなキャラクターが色んな理由あって生きてるんだよね。
愛する人のために生きている人とか、愛する人のために死んだ人とか、
死にたくても死にきれない人、罪を負い続けている人…など。

そんな人たちが複雑に絡みって、運命に巻き込まれてゆき
とても絶望的な展開になり、

神威は何度も傷ついて心の中に閉じこもったりするんだけど
そういうギリギリの中でのキャラクター同士の対応とか

考えさせられるものがあるんだよね(すまん細かいところは読んでみてくれ;;)。


Clamp(特に七瀬さん)はすごく辛い体験をしてきた人なんじゃないかな。
分からないけど。

すごくすごく悲惨で絶望的だけどその中で訴えていることが
強く印象に残る。

『X』を読んだ人は自分を突き動かす何かを感じるんじゃないかな。


現実はとても辛いかもしれない。
運命は変えられないかもしれない。
けどそれを変えるのは
自分が自分と向き合うことから始まるってこの漫画は言ってるんだよ。

だからなんというか、この漫画を一口に「絶望的だ」と言ってほしくない。

 

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なんか支離滅裂な文になっちゃったけど今日はここまで。
またね。